最新のお知らせ

2024年5月26日(日)に2024年度の総会と記念講演会および研究発表会を美博講堂で行います。

2014年12月28日日曜日

2014年12月の活動報告

12月7日(日) 遠山霜月祭り探訪会


 12月6~7日にかけて行われた飯田市上村中郷の「遠山霜月祭り」を探訪しました。7日午前零時集合、同8時解散というスケジュールで、四つ舞から祭りの最後までを見学しました。

水の王の湯切り
宮天伯の舞

12月20日(土) 所報『伊那民俗』99号発行


 発送作業は21日に行いました。メーンは北原いずみさんの「飯田・上飯田のドンド焼き―子どもたちの「小屋掛け」と現在の変化―」。
 江戸時代から現代にかけての当地方のドンド焼きの移り変わりと、隣町にドンド焼きの松を奪われないように番をする子どもたちの「小屋掛け」について報告してくださいました。その他の内容は以下の通りです。
  • 柳田国男入門講座第6回講演要旨
  • 探訪会「大宮五十鈴神社宵祭」「中郷霜月祭り」報告
  • 「民俗学を築いた人びと」第1回講演要旨
  • 報告 民俗学入門ゼミナール
  • 『木綿以前の事』を読む②(高橋寛治会員)

12月21日(日) 入門ゼミと第Ⅲ期講座


民俗学研究入門ゼミナール第2回(15:30~)
 柳田館2階で開催。12人が参加し、それぞれ取り組みたい研究テーマを発表し、それについて福田所長がアドバイスを行いました。

民俗学入門講座第Ⅲ期「民俗学を築いた人びと」第2回(18:00~)
 33人が受講しました。ゼミナールの終了時間が遅れたため、先に橋都正会員が伊那谷の民俗研究の草分けである岩崎清美(1884~1944、高森町出身)について発表しました。
 岩崎は伊那谷の民話収集に力を入れて地元や中央の雑誌で精力的に投稿し、『伊那の伝説』『昔ばなし』などを著しました。また「民俗の会」を発足して後輩の育成に務めた人物です。

橋都会員の講演
 続いて福田所長が鳥居龍蔵(1870~1953)について講演しました。
 鳥居は坪井正五郎に師事して人類学と考古学を研究し、東京大学や國學院大学、燕京大学(北京)で教鞭をとりながら日本占領下の台湾、中国、満州、蒙古、シベリアなどで調査旅行を行いました。
 国内ではみずからが中心となって「土俗会」(1894~99年)を企画し、毎回さまざまな民俗学的テーマで参加者から報告を募りました。こうした手法は後に柳田が行った木曜会とも共通しており、鳥居は民俗研究の先駆者と位置づけることができる、との内容でした。

福田所長の講演
 講座の後は主税町の「満津田食堂」にて福田所長を囲み忘年会を行いました。

12月22日(月) 運営委員会、民俗調査部会


 運営委員会と飯田・上飯田民俗調査部会の中間発表を行いました。中間発表会では今井会員が醸造および菓子、北原会員が商家(酒屋)の暮らしについて報告しました。