最新のお知らせ

7/11(土)15:00から特別例会を開催します。小川直之所長「草木の民俗学―ツユクサと樒―」。資料代500円、一般の方もご参加いただけます。

2021年12月19日日曜日

【報告】第4回伊那民俗研究集会(2021.10.9-10)

  10月9日・10日の両日、飯田市竜丘公民館で第4回伊那民俗研究集会が開かれました。県内外から参加者が集まり、1日目は85人、2日目は40人が参加しました。

 初日は3氏が講演。小川所長は、御柱祭とその起源論について概説したうえで、御柱祭と古代宮中祭祀の「大殿祭(おおとのほかひ)」との共通点に注目。

 青木隆幸さんは、「諏訪大明神画詞」を著した諏訪円忠は「吾妻鏡」の編纂者らと関係が深く、彼らは御家人よりも家の歴史が浅い北条得宗被官のため、家の歴史を語る「縁起」や「神話」の必要に迫られていたと指摘しました。

 櫻井弘人会員は、諏訪大社や八剣神社(諏訪市)を除く県内のほとんどの御柱祭は江戸期以降に始まった可能性が高いことを指摘しました。


 2日目は研究発表とパネルディスカッションが行われました。

 今井啓会員は、諏訪神に風神としての性格が認められるのは中世以前の諏訪大社と現在の能登地方の一部のみであること、大風除けの風切鎌と諏訪の薙鎌は性格が異なることを指摘。

 今村理則氏は飯田下伊那のミシャグチ信仰の複雑な実態を報告しました。

 中島正韶会員は飯沼諏訪神社(飯田市)の御柱祭の概要と、同祭と一体化して行われる三社祭(分森社祭、勝山祭、社宮司祭)について紹介しました。

 発表者によるパネルディスカッションでは、小川所長の鋭い問いかけと解説を通じ、複雑な諏訪信仰について理解を深めました。

【報告】2021年9月例会 米山梓会員発表要旨(2021.9.25)

「長野県における厄落とし習俗」

  長野県内の「厄落とし」事例を収集し、主に行われる3つの習俗(神仏参詣、振る舞い、厄放棄)について分布図を作成し分析した。 
 神仏参詣では、参拝先として東・北信地域が北向観音(上田市)、中・南信地域牛伏寺(松本市)が多い。宴や芸能を近親者に振る舞う儀礼は県北部と南信に分布し、とくに上伊那で盛んだった。
 小銭や大根などを投げ捨てる厄放棄は正月や小正月に行われ、長野県南部では茶碗を捨てるのが特徴的である。それを行う場所は、中東信および下伊那は辻、長野市・諏訪・上伊那などは道祖神または小正月の火祭りとなっている。
 長野県の厄落とし習俗は、異なる方法を組み合わせて行っており、確実に厄を払おうとする意識がうかがえる。(文責:今井啓)


2021年9月16日木曜日

10月9・10日/第4回 伊那民俗研究集会 「御柱祭と諏訪信仰」

 【開催日を8月→10月に変更しました】

2021年10月9日(土)、10日(日)の2日間にわたり、飯田市竜丘公民館で第4回伊那民俗研究集会を開催します。2年ぶりの開催となる今回は「御柱祭と諏訪信仰」をテーマに、地元の会員や研究者が講演や研究発表、パネルディスカッションを行います。


●主な内容:

10月9日(土)13:30~16:30

小川直之所長・青木隆幸氏・櫻井弘人会員の講演/映像上演「野池神社の式年御柱祭」

10月10日(日) 9:30~12:05

今井啓会員・今村理則氏・中島正韶会員の研究発表/講師および発表者によるパネルディスカッション

●会場:飯田市竜丘公民館(飯田市桐林505)

●参加費:無料/申し込み不要

詳しくは講座・講演会のページを御覧ください。