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2024年5月26日(日)に2024年度の総会と記念講演会および研究発表会を美博講堂で行います。

2015年7月20日月曜日

【報告】美博民俗講座が開かれました

 2015年7月19日(日)、「美博民俗講座」が飯田市美術博物館講堂で開かれ、当研究所の宮下英美会員が「家庭の味から店の味へ―ヤキモチとゴヘイモチ―」と題して報告を行いました。

 宮下さんは「ヤキモチ」もしくは「オヤキ」と呼ばれる食べ物について、北信や東信では具を小麦粉の皮で包むのに対し、南信では主に小麦粉を水で溶いて薄焼きにする違いがあること、近年は北信のオヤキを販売する店舗が飯田下伊那にも増えてきたことを指摘。
 南信では手軽に焼ける薄いヤキモチは繁忙期の昼食や日々の間食として食べられていた「ケ」の食べ物であり、「ハレ」の御馳走の代表格がゴヘイモチだったと述べました。また、ゴヘイモチの串を作る地元職人からの聞き取りも報告してくれました。