最新のお知らせ

7/11(土)15:00から特別例会を開催します。小川直之所長「草木の民俗学―ツユクサと樒―」。資料代500円、一般の方もご参加いただけます。

2016年12月23日金曜日

研究所活動予定(~2017年3月)

2017年3月までの当研究所の活動予定をお知らせします。
所報107号の8ページに掲載した案内を掲載しますのでご利用下さい。
探訪会や講演会などについては、詳細が決まり次第随時お知らせいたします。
拡大画像はアルバム表示時の左クリックで「別タブで画像を開く」「画像だけを表示」等を選択してください

2016年12月22日木曜日

第5期民俗学入門講座第2回を開催しました

福田所長の講義
2016年12月17日(土)、第5期民俗学入門講座「現代日本を民俗学から考える」第2回「家族の変化・先祖の変化」が柳田國男館で開かれました。
戦前の日本の家族観は、家長(戸主)の権限を重視する明治民法の影響が強く、柳田が確立した1970年代以前の民俗学も例外ではなかったこと。
一方で近年は死者の「個性」が持続して「ご先祖様」に統合されないケースが増えたこと。先祖の役割・性格も、温かく見守る存在から怒りやすく祟りやすい存在へと変化しつつあること。
「おひとりさま」の増加など、家族の形はつねに変化し続けていること―などを福田所長は指摘し、夫婦を中核とした家族の形勢と消滅が安定的に行われる条件の創出が求められている、と展望しました。
北原会員
会員発表では、片桐みどり会員が葬儀や墓をめぐる身近な事例を挙げ、跡継ぎの不在が深刻化している現状を指摘しました。
また、北原いずみ会員は、死者が続いた際に槌を身代わりとして葬る「ツチヒキ」の民俗事例を紹介しました。

次回の講座は2017年1月21日(土)18:00より柳田館で開催します。
テーマは「現代の商品流通と民俗」。スーパーやコンビニなどが年中行事などをどのように販促に利用しているか、それが実際の民俗にどのような影響を与えているか、といった内容になるかと思われます。ぜひご参加ください。

2016年11月22日火曜日

第5期民俗学入門講座と第3期ゼミナールが開講しました


福田アジオ所長による第5期民俗学入門講座「現代日本を民俗学から考える」と第3期入門ゼミナール「伊那の現代生活に民俗を考える」が11月19日(土)から始まりました。



参加者が自由に発言した入門ゼミ

 15:30から柳田館2階学習室で行われたゼミには、第2期からの継続参加者のほかに新たに3人が加わりました。自己紹介ののち、これまでのゼミで取り上げられた伊那谷の民俗を中心に、参加者が日頃の生活の中で不思議に思っていることなどを自由に発言し、各自がどのようなテーマで研究したいかを模索しました。
話題に上ったのは「無尽」「山行き」「花火」「盆踊り」など。次回はそれぞれが考えた研究テーマを発表することになりました。

18:00から1階の柳田記念室で行われた入門講座は、25人が聴講。「3.11以降の社会と民俗学」をテーマに講義が行われました。

福田所長の講義


福田所長は、東日本大震災後に「絆」という抽象的な言葉がメディアなどを通じて盛んに流布されたことについて、「コミュニティとは何か、震災前の地域社会はどのようなものだったのかをきちんと把握しようとする動きがない」と指摘。一方で弱者やマイノリティを排除するのが当たり前という空気が広がりつつあることに危機感を示しました。
また震災の復旧・復興にあたり、民俗学は資料レスキュー以外には積極的な関与ができなかったとし、ハード中心の復興事業にソフトを組み込む分野で民俗学が貢献できるのでは、と提言しました。

続いて研究所の高橋寛治会員が、飯田下伊那の若者たちにも生活や価値観の変化が見られることを報告。社会や環境への貢献に関心が高く、農山村に住みながら農業などの実践を行っている若者たちの声を紹介し、これからの農山村にも可能性があることを強調しました。





高橋寛治会員の発表 

第2回のゼミおよび講座は12月17日(土)に開催します。