講座の目的と内容
身近にある伝承文化を取り上げ、その事象はどのように考えられるのか、南信州だけでなく日本各地の具体例をあげて、その意味や歴史的な変遷などを講じます。これを通じて民俗学の役割や研究法などを考えます。
第2回「神樹と森神の伝承」
日時:2024年1月20日(土) 14:30~16:30
会場:飯田市美術博物館2階 科学工作室(博物館本館西側の屋外階段からお入りください)
費用:資料代500円 事前申込み不要
講義の内容
柳田國男の『信州随筆』(昭和11年・山村書院)には、「しだれ桜」「御頭の木」など樹木の精神世界や祭りについて論じた章がいくつもあります。柳田の樹木の民俗についての論述には『神樹篇』もあります。
また、折口信夫も大正4年の「髯籠の話」で「依代・招代」としての樹木を論じ、神樹研究は古くからの課題です。
諏訪信仰の「たたえぎ」は難しい問題ですが、講座では日本の神樹信仰の諸相、「モリ」として祀る樹木を考えます。(講師より)
ライブ配信について
研究所の動画配信方針が2024年1月から変更されましたので、第2回講座「神樹と森神の伝承」のライブ動画の視聴は研究所会員に限定させていただきます。視聴希望の方は研究所への入会(年会費3000円)をお願いします。