伊那民俗学研究所では今年度最初の民俗探訪会として、8月25日(日)に阿南町早稲田の早稲田人形芝居の見学を行うことになりました。急なお知らせで恐縮ですが、参加希望の方は8月22日(木)までにお申し込みください。
美博集合と現地集合の2通りがありますが、現地は駐車スペースに限りがありますので、美博集合による乗り合わせをお勧めします。
●日程 2024年8月25日(日)
●時間:①乗り合わせ(美博集合)の方 11:50集合
②現地(早稲田神社)集合の方 12:40集合
13:00より神事開始、14:00より人形芝居上演開始となります。
探訪会は夕刻解散の見込みです。
●参加費:無料
ただし乗り合わせ参加の場合は交通費の負担をお願いする場合があります。
探訪会としてのご祝儀は研究所が負担します。各個人のご祝儀奉納は任意です。
●集合場所のご案内
乗り合わせ:飯田市美術博物館第3駐車場(飯田市追手町2丁目)
https://maps.app.goo.gl/Bff2vnHNC6w1DnD26
現地:早稲田神社(阿南町西條2080)
https://maps.app.goo.gl/fciARurVHkBcSdU16
※神社裏手から境内の駐車スペースに入れます。
●参加申し込み
8月22日(木)までに研究所宛のメールで①お名前②連絡先(電話番号)③希望する集合場所④乗り合わせの場合の運転手役の可否、をお知らせください。
●早稲田人形について(飯田市美術博物館・文化財情報より引用)
早稲田人形は、三人遣いの人形浄瑠璃である。開始時期は定かでないが、文政年間(1818~29)には活発な活動をおこなっていた。その特徴は神事色の強い三番叟にあり、夏祭では拝殿での神事の際に、白ずくめの裃袴姿の3人によって神前に向かって奉納され、神慮を慰めるため木偶を遣ったという古い形が伝わっている。続いて舞台に移って三番叟と芝居二幕が上演されるが、「本六方(ほんろっぽ)」「弓張り」「樋口」などとよばれる昔ながらの独自の型が伝承されている。
もう一つ注目できるのは、1月(もとは1月15日)の人形仕立ての神送りである。三番叟が行列を先導し、人形2体が神輿を担ぎ、ヤッコグサの毛槍を掲げた人形数体が続く。こうして村内の災厄を村境まで送り出すのであり、ここにも人形を神聖視した伝統が生きている。人形のかしらは44頭を有する。