柳田國男記念伊那民俗学研究所
長野県飯田市を拠点に活動する一般社団法人柳田國男記念伊那民俗学研究所の公式サイトです。
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2025/1/18(土)15:00より柳田館で例会を開催します。櫻井弘人会員「新野の雪祭と春日のおん祭」(※開始時間を修正しました)
2021年8月6日金曜日
【報告】特別例会<折口講座>第7回 「はちまきの話を読む」
2021年7月24日に柳田國男館で行われた小川所長の特別例会には、6人が聴講しました。
今回はYouTubeとZoomの同時配信を行いました。
小川所長は、折口信夫の講演筆記「はちまきの話」(大正15年)を読み解き、多くの写真や文献を示しながら、鉢巻きやかつらなどの被り物は、神に仕える物忌の印として植物(かずら)を頭に巻く「かづら」と同源であるとの折口説を解説しました。
「はちまきの話」全文は青空文庫で読むことができます。 https://www.aozora.gr.jp/cards/000933/files/18407_26767.html
2021年8月1日日曜日
【報告】2021年6月例会 近藤大知会員発表要旨(2021.6.26)
「西浦田楽の伝承と構造」
浜松市水窪町の西浦観音堂に伝わる西浦田楽は「能衆」と呼ばれる人々が世襲で担っており、その中心である「能頭(のうがしら)」たちは居住する集落でも村政や祭祀の中心となる有力者だった。能衆の中でも序列や役割分担がはっきりとしており、翁川(水窪川支流)上流には素朴で基盤的な儀礼と芸能を担う家、下流には新しい演劇的な芸能を担う家がある点は、下流から新しい芸能が入ってきた歴史を反映している可能性も考えられる。
西浦田楽は、祭主である「別当」とそれを補佐するクモンシュウ(九門衆)が、年頭に参集した能衆をもてなす祭礼であり、領域全体の一年の安寧と豊穣を祈る行事であるといえる。
(文責:今井啓)
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