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福田所長の講義 |
2016年12月17日(土)、第5期民俗学入門講座「現代日本を民俗学から考える」第2回「家族の変化・先祖の変化」が柳田國男館で開かれました。
戦前の日本の家族観は、家長(戸主)の権限を重視する明治民法の影響が強く、柳田が確立した1970年代以前の民俗学も例外ではなかったこと。
一方で近年は死者の「個性」が持続して「ご先祖様」に統合されないケースが増えたこと。先祖の役割・性格も、温かく見守る存在から怒りやすく祟りやすい存在へと変化しつつあること。
「おひとりさま」の増加など、家族の形はつねに変化し続けていること―などを福田所長は指摘し、夫婦を中核とした家族の形勢と消滅が安定的に行われる条件の創出が求められている、と展望しました。
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北原会員 |
会員発表では、片桐みどり会員が葬儀や墓をめぐる身近な事例を挙げ、跡継ぎの不在が深刻化している現状を指摘しました。
また、北原いずみ会員は、死者が続いた際に槌を身代わりとして葬る「ツチヒキ」の民俗事例を紹介しました。
次回の講座は2017年1月21日(土)18:00より柳田館で開催します。
テーマは「現代の商品流通と民俗」。スーパーやコンビニなどが年中行事などをどのように販促に利用しているか、それが実際の民俗にどのような影響を与えているか、といった内容になるかと思われます。ぜひご参加ください。