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2024年9月7日土曜日

9/22(日・祝)に第7回伊那民俗研究集会「災害・飢饉・疫病と民俗伝承」を開催します

第7回伊那民俗研究集会「災害・飢饉・疫病と民俗伝承」【終了】

近年、新型コロナウイルス感染症や東日本大震災・能登半島地震などの災いが多発していますが、過去にも様々な病災害や飢饉などが起こり、人々を苦しめてきました。
しかし、先人たちは、そうした危機を乗り越えて歴史を紡ぎ、教訓として子孫に伝えていたのです。
今回の研究集会は、病災害や飢饉に焦点を当て、先人たちがそうした危機にいかに対処し、そして克服してきたのか、民俗伝承や芸能、歴史資料館など多角的な視点から探ろうとするものです。
 
主催=柳田國男記念伊那民俗学研究所、南信州民俗芸能継承推進協議会
後援=長野県南信州地域振興局、南信州広域連合、飯田市教育委員会、伊那谷研究団体協議会

日時

2024年9月22日(日・祝)10:00~16:40

参加費

無料/事前申し込み不要、どなたでも参加いただけます

会場

飯田市美術博物館 講堂
長野県飯田市追手町2-655

内容とスケジュール

10:00~開会・あいさつ
10:10~11:00「病災害伝承にみる民俗思想」
講師/小川直之(國學院大学名誉教授、伊那民俗学研究所長)
11:00~11:40「江戸時代の感染症と人々の対応―南信州の事例から―」
講師/塩澤元広(高森町歴史民俗資料館長)
11:40~12:30昼休憩
12:30~13:10映像上映 「深見の祇園祭」(「南信州の煙火」より抜粋)
解説/岡庭圭佑(伊那民俗学研究所会員)
13:10~14:00「災害伝承と神仏意識」
講師/笹本正治(信州大学名誉教授、長野県立歴史館特別館長)
14:00~14:50「災害・飢饉・疫病と民俗芸能」
講師/櫻井 弘人(國學院大學兼任講師、伊那民俗学研究所会員)
14:50~15:00休憩
15:00~15:40「三遠南信の津島信仰」
講師/下平 武(長野県民俗の会・伊那民俗学研究所会員)
15:40~16:20「新型コロナウイルス流行と南信州の民俗芸能」
講師/近藤大知(飯田市美術博物館学芸員、伊那民俗学研究所会員)
16:20~16:35総括 小川直之
16:40閉会

ライブ配信について

研究所会員向けにYouTubeでライブ配信を行います。視聴URLは会員向けメールでお知らせいたします。アーカイブの視聴可能期間は配信開始後1ヶ月間です。

会場地図


駐車場について

当日は長姫神社祭礼のため、美術博物館第3駐車場および南信消費生活センター駐車場は利用できません。混雑が予想されますので乗り合わせや周辺駐車場の利用をお願いします。




2024年8月14日水曜日

民俗探訪会「早稲田人形芝居見学」のお知らせ【会員向け】

伊那民俗学研究所では今年度最初の民俗探訪会として、8月25日(日)に阿南町早稲田の早稲田人形芝居の見学を行うことになりました。急なお知らせで恐縮ですが、参加希望の方は8月22日(木)までにお申し込みください。

美博集合と現地集合の2通りがありますが、現地は駐車スペースに限りがありますので、美博集合による乗り合わせをお勧めします。


●日程 2024年8月25日(日)


●時間:①乗り合わせ(美博集合)の方 11:50集合

     ②現地(早稲田神社)集合の方 12:40集合

13:00より神事開始、14:00より人形芝居上演開始となります。

探訪会は夕刻解散の見込みです。


●参加費:無料

 ただし乗り合わせ参加の場合は交通費の負担をお願いする場合があります。

探訪会としてのご祝儀は研究所が負担します。各個人のご祝儀奉納は任意です。


●集合場所のご案内

乗り合わせ:飯田市美術博物館第3駐車場(飯田市追手町2丁目)

https://maps.app.goo.gl/Bff2vnHNC6w1DnD26


現地:早稲田神社(阿南町西條2080)

https://maps.app.goo.gl/fciARurVHkBcSdU16

※神社裏手から境内の駐車スペースに入れます。


●参加申し込み

8月22日(木)までに研究所宛のメールで①お名前②連絡先(電話番号)③希望する集合場所④乗り合わせの場合の運転手役の可否、をお知らせください。


●早稲田人形について(飯田市美術博物館・文化財情報より引用)

 早稲田人形は、三人遣いの人形浄瑠璃である。開始時期は定かでないが、文政年間(1818~29)には活発な活動をおこなっていた。その特徴は神事色の強い三番叟にあり、夏祭では拝殿での神事の際に、白ずくめの裃袴姿の3人によって神前に向かって奉納され、神慮を慰めるため木偶を遣ったという古い形が伝わっている。続いて舞台に移って三番叟と芝居二幕が上演されるが、「本六方(ほんろっぽ)」「弓張り」「樋口」などとよばれる昔ながらの独自の型が伝承されている。

 もう一つ注目できるのは、1月(もとは1月15日)の人形仕立ての神送りである。三番叟が行列を先導し、人形2体が神輿を担ぎ、ヤッコグサの毛槍を掲げた人形数体が続く。こうして村内の災厄を村境まで送り出すのであり、ここにも人形を神聖視した伝統が生きている。人形のかしらは44頭を有する。

2024年6月11日火曜日

伊那民研叢書8『折口信夫―「生活の古典」への誘い』を刊行しました

 



 伊那民研叢書8として、小川直之所長の書き下ろしによる『折口信夫―「生活の古典」への誘い』を刊行しました。

 小川所長は國學院大學折口博士記念古代研究所でも研究を進め、伊那民俗学研究所では2018年から5年にわたり「折口講座」を開講しました。

 本書は折口の学問形成の歩みと三遠南信との関わりを知る好著となっていますので、非会員の皆さんもぜひご一読ください(会員には1冊ずつ無料でお届けいたします)。

A5判166ページ、頒価1300円(税込)。購入方法は出版物のページをご覧ください。

■目次

第一章 「生活の古典」の発見と「折口学」

第二章 折口信夫・釈迢空のまなざし

第三章 柳田國男との出会いから『古代研究』へ

第四章 民俗採訪の旅

第五章 折口術語と文化理論

2024年5月7日火曜日

5月26日(日)に総会・記念講演会・研究発表会を開催します【終了しました】

期日

2024年5月26日(日)

会場

飯田市美術博物館講堂

内容とスケジュール

12:00~12:30 研究所総会

12:30~13:00 一般社団法人設立総会

14:00~15:30 記念講演会 (美博文化講座として飯田市美術博物館と共催)
演題:「怪異の民俗学から〈事実〉の民俗学へ―「妹の力」と確立期の柳田民俗学―」
講師:永池健二氏(元奈良教育大学教授、柳田國男研究会会員)
※定員60名、講演会の聴講には事前申し込みが必須です。5月10日以降に美博(電話0262-22-8118)へお申し込みください(先着順)。

15:40~16:50 会員研究発表『上郷飯沼の民俗』刊行報告会2(各20分)
北原いずみ会員「飯沼の染物業」
宮下英美会員「生業と食生活-養鯉を中心に-」
岩瀬春奈会員「民間信仰と宗教組織」
※研究発表の聴講は事前申し込み不要です。

動画配信について

記念講演会と研究発表は、会員向けにYouTubeで動画配信を行います。視聴URL等は会員向けメールでお知らせします。

2024年3月22日金曜日

4月21日(日)に『上郷飯沼の民俗』刊行報告会を開催します

柳田國男記念伊那民俗学研究所と飯田市美術博物館は2019年度より、リニア建設にともない大きく変化している上郷飯沼地区において、人々の暮らしや習俗を調査してきました。
その報告書が本年3月に刊行されることから、調査成果の一部をご紹介する報告会を開催いたします。地元に限らず多くの方のご来場をお待ちしています。

『上郷飯沼の民俗』刊行報告会

【日時】2024年4月21日(日) 13:30~16:00(事前申込不要)
【会場】上郷公民館 2階講堂 (飯田市上郷飯沼3145-1

内 容

13:30 開会
13:35 趣旨説明 小川直之(所長、美術博物館顧問)
13:50 報告① 「上郷、飯沼の人々にとっての野底山」今 井 啓
14:10 報告② 「飯沼の織物業-清水屋工場を中心に-」片桐 みどり
14:30 休憩
14:40 報告③ 「飯沼の無尽」湯澤 直人
15:00 報告④ 「飯沼の地名」中島 正韶
15:20 報告⑤ 「飯沼諏訪神社の祭りと芸能」櫻井 弘人
15:40 閉会

主催:柳田國男記念伊那民俗学研究所/飯田市美術博物館
後援:上郷地区まちづくり委員会/上郷公民館/上郷史学会

飯田市地域史研究事業 民俗報告書8『上郷飯沼の民俗』の概要

約70名の方々への聞き取りで完成しました。4月中旬頃から美博や柳田國男館で頒布予定です。
■体裁:A4版/206頁
■主な内容:環境と民俗(野底山)/稲作/養蚕/機織り業/染物業/養鯉/食生活/住生活/年中行事/人の一生/御柱祭/芸能/寺院と堂宇/子どもの世界/無尽/口承文芸 など

報告書を紹介したびはく学芸祭ポスター



5月28日(日)15:40から美博講堂で開かれる会員研究発表会でも、他の調査メンバーが報告を行います。